プリンス.com
非公式のファンのサイトです。日産自動車とは無関係です。ここでいう「プリンス」は、かつてスカイライン・グロリアを作ったプリンス自動車工業(1966年に日産自動車と合併)のことで、ホテルなど同じ名前のほかの会社や商品とは関係がありません。
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エンジンの記号と一覧

FG4A、GA30、G7、GR8。車ごとのエンジンを並べる

先に注意公式の解説が記号の意味を説明しているのは、プリンスセダンのFG4Aだけです。ほかの記号の意味は、確かめた資料に書かれていないので、このサイトは意味を推測して書きません。
プリンス GR8型エンジン(1965年・R380用・日産エンジン博物館の展示)
プリンス GR8型エンジン(1965年・R380用・日産エンジン博物館の展示)。写真:Morio/CC BY-SA 3.0/Wikimedia Commons(改変:縮小・webp化)

FG4Aの読み方(公式の説明)

ヘリテージコレクションのプリンスセダンの解説によると、FG4Aは次のとおりです[1]。

文字意味
F富士精密工業
Gガソリン
44気筒
A富士精密が最初に開発したエンジン

車ごとのエンジン

記号形式排気量最高出力載っていた車出典
FG4A直列4気筒OHV1,484cc33kW(45PS)プリンスセダン[1]
GA30直列4気筒OHV1,484cc44kW(60PS)初代スカイライン[2]
GA4直列4気筒OHV1,484cc51kW(70PS)スカイウェイ[3]
GB4直列4気筒OHV1,862cc(歴史の文は1900cc)69kW(94PS)スカイラインスポーツ(1960年式)[4]
E1直列4気筒OHV1,189cc(諸元欄)40.4kW(55PS)スカイラインスポーツ(1963年式)[5]
G7直列6気筒OHC1,988cc105PS(1967年)/諸元欄142PS(1964年)グロリア スーパー6[6][7]
GR7B直列6気筒OHC1,988cc110kW(150PS)スカイラインGT(レース用)[8]
GR8直列6気筒4バルブDOHC1,996cc147kW(200PS)以上/後に162kW(220PS)以上R380/R380-II[9][10]

回転数とトルクも並べる

出力の数字は、どの回転数で出るかとセットで読むと違いが分かります。解説に書かれた最高出力・最大トルクと、それぞれの回転数は次のとおりです。

記号(車)最高出力/回転数最大トルク/回転数出典
FG4A(プリンスセダン)33kW(45PS)/4,000rpm105N・m(10.75kgm)/3,200rpm[1]
GA30(初代スカイライン)44kW(60PS)/4,400rpm105N・m(10.75kgm)/3,200rpm[2]
GA4(スカイウェイ)51kW(70PS)/4,800rpm113N・m(11.5kgm)/3,600rpm[3]
GB4(スカイラインスポーツ)69kW(94PS)/4,800rpm153N・m(15.6kgm)/3,600rpm[4]
E1(スカイラインスポーツ 1963年式)40.4kW(55PS)/4,800rpm87N・m(8.8kgf・m)/3,600rpm[5]
G7(グロリア 1964年の競技車)104kW(142PS)/6,800rpm165N・m(16.8kgm)/4,400rpm[6]
G7(グロリア 1967年)77kW(105PS)/5,200rpm167N・m(16.0kgm)/3,600rpm[7]
GR7B(スカイラインGT)110kW(150PS)/6,800rpm176N・m(18.0kgf・m)/4,800rpm[8]
GR8(R380A-I 1966年)147kW(200PS)以上/8,400rpm172N・m(17.5kgfm)以上/6,400rpm[9]
GR8(R380A-II 1967年)162kW(220PS)以上/8,400rpm196N・m(20.0kgm)以上/7,200rpm[10]

最高出力が出る回転数は、4気筒が4,000〜4,800rpm、G7とGR7Bが5,200〜6,800rpm、GR8が8,400rpmです。排気量はほぼ同じ約2リッターでも、G7からGR8では出力の出る回転数が1,600rpm以上高くなっています。なお、グロリアの1967年の解説は出力を「77W」と書いていますが、105PSと並んでおり単位の誤記かもしれません。確かめていないため、表ではkWにしました。

R380のGR8は型ごとに違う

GR8は、R380の型が進むにつれて出力と燃料の送り方が変わっています。ショートストーリーの表では、排気量は1,996ccで、ボア82mm×ストローク63mmです。これは全部の型で共通です[11]。

型(使われた場面)最高出力燃料の送り方
R380-I(1965年の最初の谷田部)200PS/8,000rpmウェバー 42 DCOE
R380A-I(1966年の第3回日本GP)200PS超/8,000rpmウェバー 42 DCOE
R380A-II(1967年の第4回日本GP)220PS/8,500rpmウェバー 45 DCOE
R380A-III(1968年)245PS/8,400rpmルーカス燃料噴射
R380A-III(改)(1969年のオーストラリア)250PS/8,400rpmルーカス燃料噴射

この表とヘリテージコレクションの解説では、回転数が違います。R380A-Iは表が8,000rpm、解説が8,400rpm、R380A-IIは表が8,500rpm、解説が8,400rpmです[11][9][10]。計測や書き方の違いかもしれませんが、資料に理由はないので、どちらかには決めません。日本グランプリのショートストーリーは、1969年のR382のGRX-3型エンジンが最高出力700PSだったと書いています[12]。

この一覧から読み取れること

1.5リッター級から2リッター級へ

1950年代のエンジンは、すべて1,484ccの4気筒でした。FG4A、GA30、GA4は、同じ排気量のまま出力が45PS、60PS、70PSと上がっています。1960年代に入ると、グロリアのG7(1,988cc)が6気筒になり、スカイラインGTにも載りました。

OHVからDOHCへ

形式の欄を見ると、4気筒はOHV、G7と改修型のGR7BはOHC、最後のGR8は4バルブDOHCです。バルブを動かす仕組みが、年を追って高度になっています。日産の年表は、1969年2月のスカイライン2000GT-R(C10型)について、量産車としての4バルブDOHC機構を採用した世界初の例、と書きます(プリンス時代のあとの車です)[13]。

G7とGR8、GR7B

R380の解説は、GR8がG7型OHCをベースに新しく設計したエンジンだと書きます[9]。スカイラインGTのGR7Bは、G7型をレース用に改修したものです[8]。名前の中に「G7」「GR」が含まれていますが、「R」がレース(Racing)を意味するかどうかは、資料に書かれていないので確かめられません。

よくある質問

GR8の「GR」は、レース用という意味ですか。
確かめた資料に意味の説明がないため、書きません。資料が言えるのは、GR8がG7型OHCをもとに新しく設計した4バルブDOHCで、R380の中央に積まれた、ということまでです[9]。
グロリアとスカイラインGTのエンジンは同じものですか。
同じ型ではありません。グロリア スーパー6のG7は直列6気筒OHCの1,988ccです。スカイラインGTのGR7Bは、G7をもとにウェーバー製の3連キャブなどでレース用に改修したもので、排気量は1,988ccと書かれています[6][8]。
日本で初めて100PSを超えたエンジンはどれですか。
グロリアの解説は、1,988ccのG7が日本で初めて100PSを超えた、105PSのエンジンだったと書きます。2リッター車に載った6気筒エンジンとしても、最初だったとあります[6]。
この面で確かめていないこと記号の意味(GA、GB、E、GRなど)は、FG4A以外は確かめていません。出力は、同じエンジンでも解説ごとに数字が違うものがあり、食い違いは表の中に併記しました。

出典

  1. 日産ヘリテージコレクション プリンスセダン(AISH-2)(2026年11月7日に確認)
  2. 日産ヘリテージコレクション プリンス スカイライン デラックス(ALSID-1)(2026年11月7日に確認)
  3. 日産ヘリテージコレクション プリンス スカイウェイ(ALVG-2)(2026年11月7日に確認)
  4. 日産ヘリテージコレクション プリンス スカイラインスポーツ(BLRA-3)(2026年11月7日に確認)
  5. 日産ヘリテージコレクション プリンス スカイラインスポーツ クーペ(1963年・No.302)(2026年11月7日に確認)
  6. 日産ヘリテージコレクション プリンス グロリア スーパー6(1964年・S41D)(2026年11月7日に確認)
  7. 日産ヘリテージコレクション プリンス グロリア スーパー6(1967年・S41D)(2026年11月7日に確認)
  8. 日産ヘリテージコレクション プリンス スカイラインGT(S54)(2026年11月7日に確認)
  9. 日産ヘリテージコレクション プリンス R380(A-I型)(英語版)(2026年11月7日に確認)
  10. 日産ヘリテージコレクション ニッサンR380(A-II型)(2026年11月7日に確認)
  11. 日産ヘリテージコレクション ショートストーリー R380の国際速度記録(英語版)(2026年11月7日に確認)
  12. 日産ヘリテージコレクション ショートストーリー 日本グランプリの歴史(英語版)(2026年11月7日に確認)
  13. 日産 企業情報 ヘリテージ 1960年代(2026年11月7日に確認)