ニッサン・プリンス・ロイヤル(御料車)
プリンス自動車工業が手がけ、日産の名で宮内庁に納められた、国産初の貴賓用リムジン

公式の資料で確かめられたこと
日産と宮内庁の公式ページから、次の点が確かめられました。どれも、ページに書かれている範囲だけです。
| 確かめられたこと | 書かれていた場所 |
|---|---|
| 1966年10月の発表の題名は「国産初の貴賓用リムジンを発売」。「ニッサン プリンス ロイヤル」の名がある[1] | 日産ニュースルーム(本文はPDFで、ここでは読めていません) |
| 1967年2月の発表の題名は「「ニッサン プリンス ロイヤル」を宮内庁に納車」。ニュースルームの日付表示は1967年2月24日[2] | 日産ニュースルーム(本文はPDF) |
| 「御料車ニッサン・プリンス・ロイヤル(A70型)1967年」の写真が、戦後復興期の項に載る[3] | 日産 ヘリテージ ギャラリー一覧 |
| 現在の御料車は、平成18年(2006年)から導入したセンチュリーロイヤル。陪乗席を備えた8人乗りの大型車で、国会開会式・全国戦没者追悼式・国賓接遇などに限って使う[4] | 宮内庁「御料車について」 |
| 天皇陛下御即位20年記念の特別展(皇居東御苑)の「御料車」の展示に、旧御料車(ロールス・ロイス)と旧御料車(ニッサンプリンス・ロイヤル)が並ぶ[5] | 宮内庁の展示内容のページ |
2本の日産の発表は、題名と日付の表示だけが公開のページに出ており、本文はPDFの添付です。そのPDFは日産ニュースルームの利用手続きを経ないと取り出せないため、このサイトでは中身を読んでいません。発表に書かれた寸法や台数は、確かめていません。
名前の移り変わり
1966年10月の発表の題名にある名前は、すでに「ニッサン プリンス ロイヤル」です[1]。プリンス自動車工業と日産自動車の合併は1966年8月で[6]。1966年10月の発表の題名は、合併のあとに「ニッサン」と「プリンス」の名が並んだ形になっています。
報道は、この車が合併の前の1965年に完成し「プリンス・ロイヤル」の名で発表され、合併のあとで「日産・プリンスロイヤル」の名になった、と伝えています[7]。1965年の完成と発表は、日産の公式ページでは確かめられていません。
報道が伝えている数字(公式の発表ではありません)
次の表は、自動車メディアの記事に書かれていた内容です。2本の記事の間でも、書き方が少し違います。数字は記事の書き方のまま写しました。
| 項目 | Motor Fan(2024年3月12日)[7] | くるまのニュース(2019年3月21日)[8] |
|---|---|---|
| 台数 | 7台(御料車5台・賓客の送迎用2台)。市販はしない | 試作車を除き7台 |
| 納入 | 1967年2月に宮内庁へ | 1967年2月に御料車として初めて納入 |
| 寸法 | 全長6,155mm・全幅2,100mm・全高1,770mm | 全長は6m超・全幅は2m超 |
| エンジン | 排気量6,373ccの水冷V型8気筒OHV(専用に開発)・260PS | 排気量6,373ccのV8(国産車で最大の排気量とする) |
| 車重・最高速度 | 3,200kg・160km/h(防弾仕様はより重い) | 記載なし |
| 使われた期間 | 約40年、2008年まで | 約40年、平成20年まで |
記事が伝える乗車定員は、補助席2席を含めて8人です[7]。
資料どうしで食い違う点
- ホイールベース:Motor Fanの記事は、本文で3,880mm、諸元の表では「—」としており、記事の中でも書き方が割れています[7]。
- 使い始めの年:納入は両記事とも1967年2月ですが、くるまのニュースの記事の冒頭は「昭和44年から平成20年まで」と書いています[8]。昭和44年は1969年にあたり、1967年とは2年ずれています。
- 合併の月:Motor Fanは1966年4月に日産に吸収されたと書きます。日産の年表は1966年8月の合併としており[6]、このサイトは年表の書き方をとっています。
プリンスと皇室の車のつながり
プリンスの名は、皇太子明仁親王(当時)の立太子礼を記念した名前です[9]。くわしくは「プリンス」の名前の由来とプリンスセダンの面に書いています。報道は、御料車にプリンスが選ばれた理由として、皇太子が自分でプリンスの車を運転していたこと、本社が東京にあり整備しやすかったことなどを挙げています[7][8]。ただし、これは報道の説明で、宮内庁や日産の公式の説明は確かめていません。
設計の中心になった技術者の名前は、公式の資料では確かめていません。プリンス自動車工業の技術者の経歴は櫻井眞一郎の面にあります。この車の開発に関わったかどうかは、確かめていないため書きません。
どこで見られるか
宮内庁のページから確かめられるのは、天皇陛下御即位20年記念の特別展(皇居東御苑)で、旧御料車として展示されたことだけです[5]。いまどこに保存され、いつ見られるかは、確かめていません。見られる場所の一般的な案内は見られる場所にまとめています。
歴代の御料車の移り変わりや、いまの御料車が使われる場面は、皇室の行事を見られる場所をまとめた 皇室.tokyo の「御料車」の面 で、皇室の側から整理しています(同じちんあなご編集部の非公式サイトです)。
プリンス・ロイヤルは、プリンスの車ですか、日産の車ですか。
いま御料車として使われていますか。
型式の「A70型」の意味は。
出典
- 日産ニュースルーム「国産初の貴賓用リムジンを発売」ニッサン プリンス ロイヤル(1966年10月の発表)(2026年11月7日に確認)
- 日産ニュースルーム「「ニッサン プリンス ロイヤル」を宮内庁に納車」(1967年2月の発表)(2026年11月7日に確認)
- 日産 ヘリテージ ギャラリー一覧(2026年11月7日に確認)
- 宮内庁 御料車について(2026年11月7日に確認)
- 宮内庁 皇居東御苑における御即位20年記念特別展の展示内容(2026年11月7日に確認)
- 日産 企業情報 ヘリテージ 1960年代(2026年11月7日に確認)
- Motor Fan「天皇陛下のために作られた御料車「日産・プリンスロイヤル」」(2024年3月12日・報道)(2026年11月7日に確認)
- くるまのニュース「昭和天皇、今上天皇に愛された史上最強、最大のVIP車「プリンス・ロイヤル」とはどんなクルマ」(2019年3月21日・報道)(2026年11月7日に確認)
- 日産ヘリテージコレクション プリンスセダン(AISH-2)(2026年11月7日に確認)